ダウン症のある子を育てる方に寄り添う冊子を製作・配布しています
私たちはダウン症のある子の親による社会福祉を目的とした非営利団体です。
私たちの活動について
はじまりは、Instagramの投稿から
この冊子はInstagramで集まった12人(当時1歳から3歳のダウン症児のママ達)で作成されたものです。
我が子の1歳の誕生日に、それぞれがInstagramに投稿した「おめでとう」のメッセージや1年の振り返り、
そして冊子を出版するにあたって新たに書き起こした現在の気持ちと新たにお母さんになる方へのメッセージが、
12人それぞれの視点で書かれています。
冊子誕生のきっかけはメンバーの1人が、我が子の1歳の誕生日のころの自分の気持ちを忘れないため、そしてあの時の気持ちを未来の自分への励ましとするために、いつでも手元に置いて読み返せるようにしたい、と考えたこと。
その後、メンバーと話していくうちに、もしこの冊子を、
ダウン症の子を出産したばかりの、不安がいっぱいで、途方に暮れていたあの頃の自分に、
「1年後はこうなっているから安心してね」と手渡す事ができたら、
当時の自分はどれだけ救われていただろう、と考えるようになりました。
また、ちょっとだけ先輩となった私たちの元に届く、新しいお母さんからのSOSへのエールとして、この冊子を渡したい!という気持ちも大きくなっていき、
冊子を自分たちのために作るだけでなく未来のお母さんたちに配布しよう!というプロジェクトになりました。
配布協力について
私たちが最優先と考えている方になるべく早い段階でこの冊子をお届けするためには、ダウン症の告知を行うお医者様や新生児訪問で接点のある保健師さんのご協力が不可欠だと思いました。
そのため、この冊子を作成する当初から以下のような施設にこの冊子の趣旨のご案内と、配布のご協力をお願いしています。
【医療機関】
産科のある病院、NICUのある病院、産院、助産院、新生児検診・産後検診をしている病院、小児科のある病院、院内のソーシャルワーカー、
【役所】
新生児訪問で家庭訪問する保健師、市区町村の子育て課や障がい課など
現在全国で81箇所。今も増え続けているが、もっと増やしたい。
孤独に感じている人が多いので、自分のことを思って行動してくれている、ということがわかるだけでも、こういったものを渡してくれるだけでも、救われるお母さんもいると思います。
新生児科のドクターや新生児訪問の保健師さんなどは、ダウン症の子が1年後どういった成長をしているか「実際に会った事がない」
という方が多く、生まれたばかりのダウン症のある子を前に動揺するお父さんお母さんに
"どのように声をかけたら良いかわからない"というお声も多いと聞きます。
ですので、是非この冊子を医療現場の人にも読んでいただき、当事者の感情をご理解いただく一助となれば嬉しいです。